各社が不採算を理由にデヒドロコール酸注射液の製造販売を中止しました。その後、日本小児外科学会より当社への製造再開要請がありました。
そこで、当社が要請に応え1996年に製造販売を再開し、現在、利胆剤注射剤として唯一供給を継続しています。
ヘキサミンは、尿中で分解してホルムアルデヒドを遊離し、尿に防腐性を与えます。以前は多くの企業で製造販売していましたが、種々の理由で、他社は製造販売を中止しました。
当社では、医療機関の要請に応じて、製造販売を継続しています。
特徴としては、耐性菌が発生しにくく、尿路感染症に使用できます。
鉛解毒剤です。鉛中毒は生活の質の向上により症例数が減少しましたが、未だ労災等にて少数ではありますが、症例報告がなされています。
当社では鉛中毒のような症例数が少ない製剤であっても、医薬品製造販売業者の責務と捉え、製造販売を継続しています。
ワルファリンカリウム製剤は、血栓塞栓症の治療及び予防する薬剤であります。この薬剤は、小児にも投与量を調整して使用します。しかしながら、この製剤が販売された当初は、錠剤のみの販売であり、微量調整のため錠剤を粉砕し使用されておりました。
同製剤は、錠剤の粉砕により、含量低下や分包誤差が発生しやすいなどの問題がありました。
そのため、特に微量調整の必要な小児科領域では、細粒剤の発売を強く望まれていました。
当社ではそのニーズに応えるべく、ワルファリンカリウムの細粒剤を開発し、日本初の細粒剤として2009年11月より発売しています。
更に販売後、無包装状態での安定化に取り組み、2016年7月より改良品の販売を行っています。
ファモチジン製剤は、ヒスタミンH2受容体を遮断する胃酸分泌抑制剤です。同製剤は、溶液としての安定性の担保が非常に難しく、凍結乾燥による用時溶解型の製剤が主流でした。
当社では、同製剤の溶液安定性への研究を重ね、溶液であっても、3年間の有効期間を保証できる希釈不要な静注液を開発し、販売しています。
更に、ポリエチレンボトル製剤にしました。
※「効能・効果」、「用法・用量」、「使用上の注意」等詳細については、添付文書をご参照下さい。