フィルム包装(ガスバリア性のブリスター包装)
ポリエチレンボトルはガラスアンプルに比べガス透過性が高く、酸素に不安定な薬剤には不向きな容器になっています。そのため当社では、ガスバリア性フィルムでポリエチレンボトルをブリスター包装することで、酸素に不安定な薬剤でもポリエチレンボトルを採用できるようにしています。
酸素に不安定な薬剤については、1本ずつガスバリア性フィルムでブリスター包装し、ブリスター包装内には脱酸素剤と酸素検知剤を同封しています。
また、ポリエチレンボトル内の空気を製造過程で窒素に置換しておりますので、より安定的な製剤となっています。
- 酸素の影響を受けない製剤であっても、ブリスター包装を行っている製品があります。
重ソー静注7%「NS」及び重ソー静注8.4%「NS」は、薬液の安定性を担保するために、フィルム包装内及びポリエチレンボトル内の炭酸ガス濃度を一定以上に保つ必要があります。
製造の際、ポリエチレンボトル内に薬液とともに炭酸ガスを充填しますが、炭酸ガスは、ポリエチレンボトルを透過するため、徐々に炭酸ガス濃度が低下していきます。しかしながら、当社で採用しているガスバリア性フィルムは、炭酸ガスを透過させません。
したがって、重ソー静注7%「NS」及び重ソー静注8.4%「NS」のフィルム包装内には、脱酸素剤と酸素検知剤を同封していません。
ボトルチップス (洗浄針:一般医療機器)
生理食塩液を皮膚、創傷面、粘膜の洗浄、湿布や医療用器具の洗浄に使用することがあります。
そのニーズに応えるため、当社ではボトルチップスを販売しています。
特徴
- 開封した状態のポリエチレンボトル開口部(ルアーフィット・ツイストルアー)に、ボトルチップスを差し込むことにより、洗浄容器となり、皮膚、創傷面、粘膜の洗浄に適用できるほか、医療用器具の洗浄に使用することができます。
- 洗浄する際の洗浄液の水圧は、指先の押す力加減により、適切な噴出量が可能となります。
- ボトルチップスは滅菌処理を行っておりますので、安心してご使用いただけます。
- ボトルチップスの材質は、ポリプロピレン製ですので、ポリエチレンボトルともども焼却しても有害な塩素系ガスを発生しません。
使用方法