
高水準の製造環境と製造設備、何よりも社員一人ひとりの高い意識で、信頼できる医薬品品質を実現しています。
荒谷工場は2013年に竣工した固形製剤工場です。この工場では、一般製剤の他に高生理活性製剤の製造を行っています。
高生理活性製剤の製造では、「交叉汚染の防止」及び「作業者・環境への曝露の防止」が重要となります。当社では、作業時・洗浄時においても高生理活性製剤を封じ込めて曝露をしないフルコンテインメントライン(完全封じ込めライン)を構築・導入しました。このフルコンテインメントラインでは、OEB4(OEL:1μg/m2)までの製剤の製造を行っています。
荒谷工場では耐震構造を強化するとともに、自動倉庫は免震構造としました。建物だけでなく、設備や配管類の耐震化にも対応し、災害時の復旧を短時間で行うことができる工場になっています。
無菌製剤専用工場が2017年に竣工しました。注射剤(ガラスアンプル、ポリエチレンボトル)、点眼剤(マルチドーズ)の製造を行います。この工場は、各種レギュレーション及びガイドラインに対応した製造設備となっています。
製造管理システム(MES)、品質管理システム(LIMS)、空調中央監視システムを連動させ、原材料の発注から製品の出荷まで全ての工程及び作業室の環境を管理・モニタリングしています。さらにタブレット端末を採用し、紙媒体であった指図書や記録書を電子化することで、ペーパーレス化を実現しました。
さらに、無菌製剤専用工場では新たに、プロダクション管理システム(PMS)を導入し、各製造機器に収集された製造データを「MES」へ直接取り込むことで、記録の信頼性を向上させています。また、「Asprova」を用いた生産計画、および、品質イベント情報管理システム「Track Wise」を「MES」に連動させることにより、部門間での情報の共有化、出荷用件による自動出荷規制を行い、製造管理ならびに品質保証の向上を実現しています。
このように、当社では、さまざまなシステムを導入し、ヒューマンエラーを防止しています。
無菌製剤専用工場のコンピュータ化の仕組み
当社では、ポリエチレンボトルに対して有効なパルス光滅菌を世界で初めて医薬品に応用し、最終滅菌法として確立しました。